工業製品で名高いドイツのメーカーだけにポルシェのイメージも質実剛健という方も多いと思います。
ポルシェはスポーツカーがメインのメーカーですが、近年さまざまなタイプの車種を発表しており、SUVやセダンタイプ、EVカーもあります。
ドイツメーカーとしての誇りがあるので、信頼性も高く故障が少ないのはアメリカのJ.D.パワー社が調査する自動車耐久品質調査等で実証されています。
しかし、ポルシェが故障しにくいといっても機械である以上、不具合や故障は避けられません。
そこでポルシェの故障として良く聞かれる「インターミディエイトシャフトの故障」と「冷却水漏れ」について見ていきましょう。
インターミディエイトシャフトの故障
ポルシェの故障でよく見られるのがインターミディエイトシャフトと呼ばれる部分のエンジントラブルです。
「インタミ問題」ともいわれています。
これはベアリングの耐久力不足ともいわれ、ベアリングの破損でインターミディエイトシャフトが暴走しエンジンブローを起こしてしまいます。
エンジンブローを起こしてしまうと修理ではなく、エンジン自体の載せ替えが必要になります。
「インタミ問題」は過去にメーカーリコールになりました。
その時の対象車はポルシェジャパンで販売された2001年5月から製造された996型、2005年2月までに製造された997型です。
もしも、このタイプのポルシェを中高で購入する場合、エンジンの状態や修理歴を確認したほうがいいでしょう。
冷却水漏れ
エンジントラブルで比較的多いのが冷却水漏れです。
ガスケットの劣化やラインパイプ、メインパイプからもの漏れによるものが挙げられます。
冷却水が漏れていると冷却水不足の警告灯が点灯し気付くことが多いです。
場合によってはオーバーヒートによってエンジンから白煙がでてしまうことも。
また、他のパーツに冷却水がかかってしまいのちに大きなトラブルに発展してしまうため、初期の対処が大切です。
ポルシェが故障してしまったらどこに修理を依頼する?
ポルシェが故障してしまった!となったら二つ方法があります。
ひとつはディーラーであるポルシェジャパンへ依頼する方法と、もう一つはポルシェ専門の修理工場へ依頼する方法です。
新車の場合3年保証がついているので、ポルシェジャパンへ依頼しましょう。
ポルシェ専門の修理工場は、中古の部品を使えるため、ポルシェジャパンに比べて安く修理できるというメリットがあるでしょう。
またポルシェの中古車を購入するなら、そうしたメンテナンスも請け負ってくれるショップで選ぶことをおすすめします。
特に中古車の場合は購入時だけでなく、購入してからのほうが長い付き合いになるものなので、ショップ選びは慎重に行いましょう。